編み物はどのくらいで上達する?目安期間と初心者が挫折しないコツを解説

コラム

「編み物を始めてみたいけど、どのくらいで上手になれるんだろう?」 そんな不安を感じている方は、きっと少なくないはずです。

SNSや手芸店で見かける素敵な編み物作品を見ると、「自分にもあんなふうに編めるようになるのかな」と期待する一方で、「不器用だから続かないかも」「上達するまでに挫折しそう」という気持ちも湧いてくるのではないでしょうか。

この記事では、編み物初心者が上達を実感できるまでの期間・時間の目安、上達を早めるコツを解説します。

編み物はどのくらいで上達する?初心者が気になる期間の目安

編み物を始めた方がまず気になる「どのくらいで上達するのか」について、具体的な目安からお伝えします。

編み物経験者の多くが、実際に「上達した!」と感じられるのはいつになるのかについても、解説します。

【レベル別】上達までの期間の目安

あくまで目安ですが、レベル別の期間と練習時間の目安は以下の通りです。

レベル期間の目安練習時間の目安編めるようになるもの
初級1〜2ヵ月約20〜30時間基本的な編み方、コースターなどの小物
中級3〜6ヶ月約50〜80時間簡単な模様編み、輪編み、マフラーなどのやや大きいアイテム
上級半年〜1年以上100時間以上複雑な模様編み、セーターなどの大物、自分でのアレンジ

ここで大切なのは、「初級を卒業したら中級」というような一直線の成長ではないことです。

行きつ戻りつしながら少しずつ手が慣れていくことが成長につながります。焦らず、自分のペースで進んで大丈夫です。

上達には個人差がある

編み物の上達スピードには、大きな個人差があります。

その理由のひとつが、どれだけ手を動かしたかという練習時間です。

週に1回30分だけ編む人と、毎日30分編む人とでは、1ヵ月後の上達度に差が出るのは当然です。

センスや器用さよりも、どれだけ糸に触れる時間を作れたかのほうが、実は上達スピードを大きく左右します。

もうひとつの要因は、正しいやり方を早い段階で身につけられたかどうかです。

動画や教室で手元の動きを直接見て学んだ人と、文章だけを頼りに手探りで進めた人とでは、同じ練習時間でも身につくスピードに差が出やすくなります。

また、自分のレベルに合った作品を選べているかどうかも大きく影響します。難しすぎる作品ばかりに挑戦していると、なかなか「できた!」という感覚を得られず、上達を実感しにくいでしょう。

「上達した」と感じる瞬間はいつ?

編み物の上達を実感するタイミングは、人によって異なります。編み物は、上達したかどうかの判断が、資格試験のように明確な線引きがあるわけではありません。

私の場合は、編み終わった際に編み目にばらつきがなく、整った作品を編めたときに上達したと感じました!ほかにも、多くの方が上達を感じるのは、以下のようなな瞬間です。

  • 編み図を見ながら、次に何をすればいいか迷わなくなったとき
  • 糸の分量やテンションが、毎回だいたい同じように仕上がるようになったとき
  • 「これくらいの時間があれば、これが編めそう」と見積もれるようになったとき

こうした小さな「できた」の積み重ねこそが、編み物の上達そのものだといえます。

編み物を上達させる3つのステップ

編み物を上達するためには、具体的にどのような手順で進めればよいのか悩む方は多いでしょう。

悩まずに進めるためにも、編み物上達に向けた基本的なステップを解説します。

ステップ1. 基本の編み方をマスターする

編み物には大きく分けて「棒針編み」と「かぎ針編み」の2種類があり、使う道具によって最初に覚えるべき基礎技術が異なります。

まずは自分が使う編み針に合わせて、以下の基礎をマスターすることから始めましょう。

編み針の種類基本の編み方ポイント
棒針表編み・裏編み同じ大きさの編み目を、同じテンションで編み続けられるかを意識する
かぎ針くさり編み・細編み・長編み針に糸をかける力加減を一定に保ち、目の高さを揃えることを意識する

いずれの編み針を選んだ場合も、この段階では作品を完成させることよりも、基礎の編み目を安定して編み続けられるかを優先しましょう。

適当な太さの毛糸で、ひたすら基礎の編み方を繰り返し練習するだけでも十分効果があります。

ステップ2. 小物づくりで応用力をつける

基本の編み方に慣れてきたら、小物づくりで応用力を身につけましょう。

ここで鍛えられるのは、編み図を読み取る力、最後まで集中して編み切る力、そして糸始末などの仕上げの技術です。

基礎の反復練習だけでは身につかない、ひとつの作品を最後までやり遂げる感覚をつかめるのがこの段階の特徴です。

小物作りでおすすめなのは、1〜2時間程度で仕上がるコースターやアクリルたわしです。手のひら程度で、応用力を試すのにちょうど良いサイズといえます。

一方で、基本的な編み方でもマフラーやベストなどの大きいアイテムの場合、同じ編み方を長時間安定させ続ける力が求められます。技法や毛糸の太さによって差はありますが、10〜30時間程度かかる場合もあり、応用力を身に付けるのは難しいでしょう。

完成までの時間よりも、基礎を実際の作品でどう活かすかを体感することを大切にしてください。

ステップ3. 模様編み・複雑な作品に挑戦する

小物づくりに慣れてきたら、模様編みや、パーツの組み合わせが必要な作品に挑戦してみましょう。

この段階では、目を増やしたり減らしたりして形を作る技術や、輪編み、複数のパーツを接ぎ合わせる工程など、これまでとは異なる技術に出会う機会が増えていきます。

靴下であれば20〜40時間程度、セーターであれば100時間以上かかる場合が多く、初めての大物制作には数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。

工程が多い分、途中で編み間違いに気づくことも増えますが、その都度ほどいてやり直すことも、確実に力になっていく大切な経験です。焦らず一つひとつの工程を丁寧にこなしていきましょう。

編み物の上達を早める5つのコツ

編み物をする目的やゴールが明確であるほど、早く編み物を上達したいと考えているのではないでしょうか。

編み物の上達スピードを少しでも早めたい方に向けて、今日から実践できる5つのコツをご紹介します。

毎日少しずつでも編む習慣をつくる

まとまった時間を確保しようとすると、忙しい日々の中では続けるのが難しくなります。

おすすめは、準備や片付けを含めて15分程度でも編める時間を、生活の中に組み込んでしまうことです。

短時間でも定期的に手を動かすことで、編み目の感覚を忘れずに保てます。感覚を覚えておくことが上達には欠かせません。

上達には練習時間以外の要因も関わりますが、継続して糸に触れる時間を確保することは、上達を支える欠かせない土台になります。

自分のレベルに合った作品を選ぶ

これから編む作品を選ぶときは、「これなら完成できそう」と少し自信を持てるレベルのものを基準にするのがおすすめです。目安は、知らない技術が1~2つ含まれている程度の作品です。

例えば、かぎ針編みで、くさり編みと細編みをマスターしているのであれば、長編みと中長編みに挑戦してみるとよいでしょう。

まったく知らない技術ばかりだと挫折しやすく、逆に知っている技術しかないと物足りなさを感じます。

ちょうど良い難易度を選ぶことで、無理なく新しい技術を身につけながら、達成感も得やすくなりますよ。

動画や教室でプロの手元を見る

糸のかけ方や力加減は、編み図や文章だけでは伝わりにくいポイントです。

手の動きは連続した情報のため、静止した図解よりも、動画やレッスンで実際の手元を見る方が、一連の動作として理解しやすくなります。

実際に編み方を解説する動画は多く、初心者でも参考にしながら自分の好きな作品を完成させられます。

私も、編み物がまったくの初心者だったときに、Youtubeの動画を参考にして編み物を始めました!初心者向けの動画も多いです。

特に「なんとなく分かるけれど、うまく再現できない」と感じる工程があるときは、一度動く手元を見てみると、つまずきの原因に気づきやすくなります。

失敗を恐れずほどいてやり直す

編み目を間違えることは、誰にでもあります。

ほどく作業は面倒に感じやすいですが、間違いに気づいた時点でこまめにほどいておく方が、あとから大きく編み直すよりずっと手間が少なく済みます。

また、なぜ間違えたのかや正しい編み方も理解できるので、間違えた時点で修正することが大切です。

「せっかく編んだのにもったいない」と抱え込まず、気づいた時点で早めにほどく習慣をつけておくと、結果的にストレスなく編み進められるようになります。

完成した作品を記録・可視化する

編んだ作品は、写真に撮って残しておくことをおすすめします。

完成までにかかった時間や、難しかった点を簡単にメモしておくと今後同じような作品を編むときの参考になるでしょう。「こういう時はどうしたらいいんだっけ?」といった疑問が出てきても、過去の記録から対策が見えてきます!

また、あとから見返したときに「こんなにできるようになったんだ」と自分の成長を実感しやすくなるのもメリットです。

上達は日々の中では気づきにくいものですが、記録という形で残しておけば、目に見える証拠として振り返ることができるため、次の作品づくりへのモチベーションにもつながりますよ。

編み物が上達しないと感じてしまいがちなNG習慣

「頑張っているのに、なかなか上達している気がしない」という方に向けて、初心者がつまずきやすい3つの習慣をご紹介します。

心当たりがあっても、責める必要はありません!気づいた今から変えていけば大丈夫なので、自分に当てはまっていないか、チェックしてみてください。

難しい作品から始めてしまう

基礎が整わないまま複雑で難しい作品に挑むと、途中でミスが重なりやすく、直し方も分からず手が止まってしまうことがあります。

結果として毛糸や時間だけがかかり、「自分には向いていないかも」と感じてしまう方も少なくありません。

とはいえ、「早くセーターを編みたい」という気持ちはとても自然なものです。簡単で、小さいアイテムから始めて、慣れてきてからセーターなどの大物に挑戦しましょう!

難しさを感じたら、それは自分の実力不足ではなく、単に作品との相性が合っていないだけと捉えてみてください。

完璧を求めすぎてしまう

完璧を求めすぎてしまうのも、上達しないと感じる原因のひとつです。

編み目が少しくらい揃っていなくても、それは手編みならではの味わいとして楽しんでみましょう。

特に初心者のうちは、目の大きさに多少のばらつきが出るのは自然です。ばらつきは、慣れとともに少しずつ均一に近づいていきます。

「今の自分の実力なりに、丁寧に編めていればそれでいい」と思えるようになると、細かいミスに一喜一憂せず、長く楽しく編み物を続けやすくなります。

一人で抱え込んで質問しない

わからないことがあっても、一人で抱え込んで質問しないことも、上達の妨げになります。

わからないことをそのままにしてしまうと、間違ったやり方に気づかないまま癖になりがちです。

誤った方法で進めてしまうと、あとから直すのに余計な時間がかかってしまう場合があります。

「聞くのが恥ずかしい」と抱え込まず、早い段階で疑問を解消できる環境を持っておくことが、遠回りを防ぐポイントです。

編み物は独学と教室、どちらがおすすめ?

「本やネットの独学で十分なのか、それとも教室に通うべきなのか」も、初心者がよく悩むポイントです。

それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分に合った学び方を見つけましょう。

独学で学ぶメリット・デメリット

自分のペースで、好きな時間に取り組めるのが独学の最大の魅力です。書籍や動画教材も充実しているため、費用を抑えながら学べます。

一方で、糸のかけ方や力加減など、文章や画像だけでは伝わりにくい部分でつまずきやすいです。疑問点をその場で解決できないまま、自己流のやり方が癖になってしまう可能性もあります。

実際に私も独学で編み物を始めたため、かぎ針の持ち方が誤ったまま癖になってしまいました。

かぎの部分が上向きになるよう持っていましたが、下向きに持つと余計な糸が引っかかりにくいとあとから知ったため今も意識して下向きに持つよう矯正しています。

「まずは気軽に始めてみたい」という方には独学が向いていますが、行き詰まりを感じたら、動画や単発レッスンを補助的に取り入れるのがおすすめです。

メリットデメリット
・費用を抑えられる
・自分のペースで進められる
・好きな時間に取り組める
・疑問をその場で解決できない
・自己流の癖がつきやすい
・モチベーション維持が難しい場合がある

編み物教室に通うメリット・デメリット

教室に通う最大のメリットは、講師から直接その場でアドバイスをもらえることです。手の動きを見ながら指導を受けられるため、独学では気づきにくい癖も早い段階で修正できます。

また、同じように編み物を楽しむ仲間と出会えることも、続けるモチベーションにつながります。

一方で、決まった曜日・時間に通う必要があることや、費用がかかる点はデメリットです。

「独学だと不安」「直接教わりながら上達したい」という方には、教室やオンラインレッスンの活用が向いています。

メリットデメリット
・その場で直接指導してもらえる
・仲間ができる
・独学の癖を早めに修正できる
・決まった日時に通う必要がある
・費用がかかる
・自分のペースで進めにくい場合がある

編み物初心者でも楽しく続けるためのマインドセット

最後に、上達のスピードよりも大切にしてほしい考え方をお伝えします。

編み物は本来、日々の暮らしを豊かにしてくれる趣味です。

ここで紹介する考え方を心に留めておくと、上達のペースに一喜一憂せず、長く付き合っていけるはずです。

「上手さ」より「楽しさ」を優先する

上手くなることよりも、楽しく感じられているかどうかを優先しましょう。

編み物は、資格試験のように誰かと比較されるものではありません。

手を動かしている時間そのものが、日々のちょっとしたリラックスタイムになったり、一段編み終えるたびに小さな達成感を味わえたりします。

「上手くなること」だけを目的にしてしまうと、うまくいかない日にしんどさを感じやすくなります。

「今日も編めて楽しかった」という感覚を、上達の度合いよりも大切にしてみてください。

小さな達成を積み重ねる

「コースター1枚が編めた」「模様編みが1段できた」など、小さな達成を自分で認めて、褒めてあげましょう!

完成度の高い作品や、大きな目標だけを基準にしてしまうと、日々の小さな進歩に気づきにくくなります。

「今日はここまで編めた」という事実そのものを、その都度きちんと喜ぶ習慣を持てると、編み物の時間がより充実したものになっていきます。

編み物仲間やコミュニティを見つける

一人で黙々と編んでいると、うまくいかないときに「自分だけできていないのではないか」「楽しくない」と感じる場合もあります。

同じように編み物を楽しんでいる人の存在を知るだけで、ネガティブな気持ちは和らぐでしょう。

完成した作品を見せ合ったり、他の人の作品から刺激を受けたりする中で、「もっと編みたい」という気持ちが自然と湧いてくるのも、仲間がいることの効果です。

実際に会える仲間を見つけるのもよいですが、InstagramやYoutubeなどのSNSを通じて編み物好きさん同士でつながるのもおすすめです!

まとめ|編み物の上達を焦らず、自分のペースで楽しもう

編み物の上達スピードには個人差があり、「絶対にこれくらいの期間で上手くなる」という正解はありません。

毎日少しずつ手を動かし、失敗を恐れずに編み直しを重ねていけば、数ヵ月後には自分でも驚くほど手が慣れていることに気づくはずです。

大切なのは、上達のスピードを他人と比べることではなく、「今日も編めて楽しかった」という気持ちを積み重ねていくこと。

自分のペースで、楽しい編み物ライフを送ってください♩

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